エントランスに木立をつくる 2 北入りの敷地のプラン
足を止めて見入ってしまうのは、決まって、素敵な植栽がある家でした。
このことが、インテリアや建築好きだった私が造園の道に入る一つのきっかけになりました。
素敵な家は見ているだけで、住む人の人柄や暮らし方まで想像してしまいます。
道路に面した部分に、素敵な庭があれば、家に風格が備わるように思います。
〈設計・作図・文〉STUDIO VODA 井上裕美子
※掲載商品には廃番、仕様変更品が含まれる場合がございます。
南入りの敷地では、エントランス方面に空間がある場合が多いので
縦長のアプローチ周りに植栽や手水鉢を設けて、空間に変化をつけたフロントガーデン(前庭)としました。
夏場の強い日差しによる不快感をなくすために、樹高の高い落葉樹を配置。
木陰をつくることで地面の反射熱を減らし、また葉からの蒸散作用で木の下の気温が下がり、微風の吹く心地よい空間が生まれます。
夏場は特に、一刻も早く帰りたいと思える我が家になるかもしれません。
冬場の景観のために、落葉樹と常緑樹のバランスをとることがポイント。
雑木林風の庭では7:3(落葉樹: 常緑樹)くらいが目安です。
※掲載商品には廃番、仕様変更品が含まれる場合がございます。
〈設計・作図・文〉 STUDIO VODA 井上裕美子
〒047-0263 北海道小樽市見晴町14-29
E-mail : yu.voda@gmail.com
プロフィール
造園・エクステリアデザイナー
嵯峨美術短期大学インテリアデザイン科 卒業(現在は、京都嵯峨芸術大学)
店舗設計に従事後、自宅の庭づくりをきっかけに豊かな暮らし、
生活や楽しみの場としての庭をつくり広めたいと思い、1994年から造園会社に勤務。
2001年STUDIO VODA設立。
九州から北海道までの、個人の住宅・商業施設の造園・外構設計・装飾植栽、分譲住宅の街並みデザインを手掛ける。
大阪府出身、2009年より北海道在住