UNISON

ステラシリーズ

ユニソンの舞台裏 開発者インタビュー

業界初の技術でコンクリートブロックにファブリックのような温かみのある表情をもたらした「ステラシリーズ」。開発担当者に、これまでにない意匠の秘密と「ステラシリーズ」の今後の展開をインタビューしました!

1.あらためて、「ステラシリーズ」のコンセプトを教えて下さい。

“外のファブリック”を目指した、コンクリートブロックの新定番です。

最初にステラシリーズを発売したのは約7年前。
その頃のコンクリートブロック市場は、割肌の意匠がほとんどを占めていました。


当社にも「シャモティ」 「ジャスティ」といった定番の割肌のブロックがありますが、
住宅デザインが移り変わるように、コンクリートブロックにも
新たなカタチが必要なのでは、と考えたのが出発点です。


注目したのは“ファブリック”。
カーテンやオーニングは、「さりげなく区切る」「さりげなく隠す」という役割に、
デザイン性で選ぶ楽しさが加わっています。


コンクリートブロックに、この“ファブリック”の要素をプラスすれば
パブリックスペースとさりげなく区切りながら、室内の延長のように思える空間づくりができるのではと考えました。

さらにデザイン性を高めて、お施主様が選びたくなるブロックを創りたかったんです。


そこで、ファブリックのような表情をコンクリートで再現できる技術(特許)を独自で開発。
個性豊かなアイテムをラインナップしていきました。

コンクリートの可能性を追求。意匠へのこだわり コンクリートブロック“ならでは”の可能性を引き出すために、
「ブロックのカタチ」と「色合い」を組み合わせることに挑戦。


リゲル、カペラはランダムな意匠で自然な雰囲気を出し、逆にアルタは、
“影”を強調するために縦ラインがそろうように計算してデザインをつくりました。
また、コンクリートブロックが視界に入るのは、
「道を歩いているとき」「家に帰ったとき」など、何か別のことをしながらであることがほとんど。
表札やポストのように特定の目的を持ったアイテムとは異なるところですね。

そこで、シルマは「場所によって見え方が変わり、動きのある景色が創れる」、視覚効果を狙った意匠を施しました。
近づいてよく見ると個性的なドット柄ですが、少し離れると、ドットが陰影に変化して「ワッフル織り」の表情に。
さらに離れると、単色のように見えながらも、普通のコンクリートブロックよりも優しい印象を与えてくれます。

2.初めての試みに、苦労した点も多いのでは?

思い描いた印象にたどり着くまでの道のりが長かったです。

コンクリートブロックの表現力は未知の状態。


どこまでの表情を出せるのかをひらすら研究し続け、
自然な色合いや陰影感を出すために何百と試作を繰り返しました。


また、開発チームで議論になったのは、
「ファブリックの表情を追求すること」と、「外に似合うデザイン」のバランス。
例えば、シルマは本物の生地のように見えるデザインになるまで攻めたい想いもあったんですが、
外構の素材としての役割を考え、ブロックならではの表情を残しています。


その結果、設計のお客様からは「どんな住宅にも抵抗なく使いやすい」
「“実は個性的な表情が隠れている”というのが良いね」と言っていただけ、
ブロックの表現力を磨きながらも『使いやすさ』の観点を持つことの大切さを実感しました。

3.おすすめの使い方を教えて下さい。 

隣や後ろなど、同じ視界に何が入るかがポイント!

門柱で使っていただくときは、金属調や濃い色の表札・ポストとの組み合わせがおすすめ。
異素材感や色で目を惹いたり、空間を引き締める効果が生まれます。


また、ぜひ使っていただきたい場所は「目隠し」。
隠したいものをさりげなく隠しつつ、ステラシリーズのデザイン性で品のある景色をつくります。
まとまり感を出すために、建物と共通したイメージや色を持つ商品を選んで
植栽で全体のバランスを整えるのがポイントです。


商品別コーディネートポイント

また、最近ではお客様自身で使い方を見つけて下さることも多く、
新たな魅力に気づけるのが何より嬉しいです。


黒いアクセントラインでぐっと空間を引き締めています。


4.「ファブリック」の次のステージを準備中!

表現力のステップアップを狙い、ファブリック意匠から「自然素材が持つ佇まい」に挑戦。


来春には、自然と調和する表情が描ける新商品を発売予定です!
緑を添えるだけで、上質な空間を演出できますので、どうぞお楽しみに。


今後も追及したいのは「コンクリートの可能性」。
「素材本来の価値」「選ぶ楽しさ」、そして 「使いやすいデザイン」にこだわって、
細部まで美しいガーデンエクステリア空間づくりをお手伝いしていきます!