ブラーボ
“美しいものをより美しくする「魔法の技術」。
マジカルテクトに込められた意味は、「魔法の技術」です。
魔法というと、少し抽象的なワードに感じられますが、言葉の固定概念にとらわれず、
お客様自身にいろんなイメージを持っていただける言葉でもあります。
しっとりとした自然な色合いときらめく質感を特徴とするマジカルテクト。
この技術を活用すると、色の深みが増し、さらに一般的なコンクリートに比べて、
水の浸透を抑えられます。
また、コンセプトである「変わらない美しさ。変わる未来。」には、
商品そのものの美しさを保ちつつ(=変わらない美しさ)、コンクリートの“新常識”による
新たな可能性(=変わる未来)を感じていただきたいという想いを込めました。
私たちが考えるコンクリートの“新常識”は大きく分けて二つです。
一つ目は、コンクリートのネガティブ要素を軽減できるということ。
水の浸透を抑えることで、コンクリートの特性である白華や色褪せが抑制され、美しさを長く保てます。
二つ目は、コンクリートでも濃色を表現できるということ。
コンクリートは、濃色であればあるほど、白華や色褪せによる変化の差が大きく出るため、
自社コンクリート商品では濃色アイテムの実現に苦戦していました。
しかし、マジカルテクトを施すことで、濃色による濡れ色の表現が可能となりました。
当たり前が当たり前でなくなった今、コンクリートのさらなる可能性を感じていただけるのではないでしょうか?
華やかな技術とは裏腹に、とにかく地道な検証の積み重ねでした。
マジカルテクトは、独自開発の技術なので、何もない真っ白なページからスタートしました。
何をするにも手探りで、常に成功するかなという不安と背中合わせでした。
今回の開発で特に大変だったことは、起こりうるエラーを想定し、すべて検証すること。
初の試みなので、どんなエラーやトラブルが発生するのか予想がしにくく、
試験方法が確立していないことの厳しさを感じました。
当たり前ですが、たとえどんなに多くの試験に成功しても、1つが失敗したら
サクセスデータとして使えません。
失敗の原因を突き止めて、改良する、その繰り返し。
そんな地道で手ごたえを感じにくい開発でしたが、全うできたのは、マジカルテクトのコンセプトに共感し、
早くお客様に新しいものを安心して使っていただきたいという想いがあったからです。
コンクリートならではの表情を残すこと。
マジカルテクトを施したブラーボは、汚れが付きにくいという特徴があります。
汚れを付きにくくするためには、水の浸透を抑えることも求められます。
しかし、一般的に、水の浸透を抑えるということは、表面に水分が残り、
滑りやすくなるというイメージを持たれがちです。
そこで、ブラーボは、コンクリートらしい表情である凹凸を残すことで、滑りやすさを軽減しました。
汚れが付きにくく美しさを保つという意匠性と、滑りにくいという安全性の両立を実現したのです!
さらに、タイルのような濃色やきらめきの表現を可能にしながらも、凹凸があることで、
光の反射を抑えられ、まぶしさを軽減できるというメリットもあります。
この特徴を生かして、階段やアプローチだけでなく、飲食も楽しめるテラスや汚れが気になる飲食店で、
タイルの代わりとしても、ぜひ使っていただきたいです。
たった一つのデザインであるという“特別感”。
ブラーボは大きな色幅を持つ混色意匠です。
一色の中に複数の色味があるため、施工すると天然石を敷き詰めたような「自然な色ムラ」が表現できます。
「濃色・きらめき」を表現することで感じられる高級感に加えて、
「自然な色ムラ」を表現することで味わえる特別感。
それは同じ色ムラの再現は不可能ということであり、
たった一つのデザインをつくれるということです。
テラスなど面積の広い場所に使用することで、さらに魅力が出ると思います。
全体を眺めたときに単調なデザインにならず、
「思わず外に出て、歩きたくなる。」そんな効果を狙っています。
広がる未来の選択肢。
マジカルテクトの技術をコンクリートの“新常識”として確立し、
社会にコンクリートの可能性をもっとアピールしていきたいです。
そのためにも、もっとバリエーションを増やしていこうと考えています。
バリエーションが増えれば、未来の選択肢も広がります。
未来の選択肢を広げることは、これからの提案の幅を広げられるということです。
濃色表現が可能になったことにより、
今までコンクリートでは考えにくかった場所や条件に合った、
柔軟な提案も可能にするでしょう。
これからの展開をぜひお楽しみに!