まずは、集合住宅の市場を見ていきましょう。
(出典:総務省統計局「空き家等の住宅に関する主な指標の集計結果について」)
平成20年から平成25年の間で、一戸建ては4.2%増加となったのに対し、共同住宅は6.8%増加。平成25年の共同住宅数は2209万戸となり、全体の42.4%を占めました。これは、住宅数および割合ともに過去最高の数字です。
住宅の着工数を見ると、特に「貸家」の伸びが顕著です。
(出典:国土交通省「建築着工統計調査報告 月報 平成28年8月分」)
この要因として、2015年の相続税の見直しや低金利が挙げられています。
アパート経営が節税対策として注目され、着工数の伸びにつながりました。
着実に増加している賃貸住宅の数。
しかし、昨今「空き家」の問題が浮上しています。
(出典:株式会社タス「賃貸住宅市場レポート」)
(出典:総務省統計局「空き屋等の住宅に関する主な指標の集計結果について」)
首都圏のアパートの空室率は平成27年夏頃から急上昇しており、
最も高い神奈川県は平成28年7月に36.66%と過去最悪となりました。
※空き家の適正水準の上限は30%とされています。
全国で見ても、賃貸用の共同住宅の空室数は平成20年から25年の間で15.3%増加しました。
人口・世帯数の減少に伴い、この動きは今後も加速していくことが予測されます。
賃貸住宅の空室率が高いと…
入居希望者が物件を選ぶ基準とは何でしょうか。
(出典:国土交通省 住宅局「平成27年度 住宅市場動向調査」)
ここで注目したいのは4割近くの方が「住宅のデザイン・設備等の良さ」で選んでいること。
内装や設備はもちろんですが、住宅の外観=「見た目」も大きなポイントとなっているようです。
相手にメッセージを伝える際、視覚情報(見た目等)が55%の重要度を持っている、という「メラビアンの法則」をご存知ですか?
物件情報の検索サイトを思い出してみましょう。条件で絞り込んだ後、最初に目に入るのは、建物の外観ですね。
築年数に関わらず、外観を整えることで清潔感を出したり、親しみやすい雰囲気や、高級感を演出したりすることができるのです。
※使用商品は廃番・仕様変更品が含まれる場合があります。
■重厚なサインウォールまわりに植栽を配置することで、住人をやさしく迎え入れる空間となっています。
■繊細な意匠のアプローチは、目地幅と表面意匠の溝幅が同じになっているため、……