入居を後押しする!アパート向け宅配ボックスの特徴や機能を徹底解説!
アパートやマンションの賃貸経営をされているオーナー様は、空室対策のために様々な設備投資を考えられていると思います。
コロナ禍の影響で注目度がグッと増した「宅配ボックス」は費用対効果が高い選択肢として人気の設備です。
宅配ボックスがなぜ人気なのか、宅配ボックスのメリット、種類や機能について徹底解説します!
目次
宅配ボックスはなぜ人気があるのか
株式会社ジェイ・エス・ビーが行った「コロナ禍での学生ひとり暮らし実態調査(2021年3月)」によると、コロナ禍の一人暮らしに必要な設備は1位:インターネット、2位:宅配ボックスとなりました。
家での時間が増えたことによって、買い物をネットショッピングで済ませることが増えているのでしょう。
また単身世帯だけでなく、共働きで日中不在にしがちだったり、テレワークや家事・育児で在宅だとしても荷物が受け取りにくい世帯も宅配ボックスを必要としています。
大手賃貸検索サイトでは検索の絞り込み条件に「宅配ボックス」が入っており、標準の設備品となってきていることがうかがえます。
当然、設備を導入することで物件が利用者の目に入りやすくなるでしょう。
宅配ボックス設置の3つのメリット
入居者の代わりに荷物を受け取ってくれる「宅配ボックス」。
そのメリットは大きく3つあります。
1、いつでも荷物が受け取れる
家にいないときはもちろんのこと、家事や在宅ワークで手が離せないときにも荷物を受け取れます。
そのため先に紹介したように、学生の一人暮らしや平日昼間に家を空けることの多い社会人、小さい子供のお世話で忙しい主婦の方などに支持されています。
2、防犯面でも安心
非対面で荷物が受け取れるので、宅配業者といえど知らない人の前で玄関を開けるのに抵抗がある方や、時勢柄できるだけ人との接触を抑えたいという方も安心です。
3、再配達が減る
いつでも受け取れるので再配達が減ります。
間接的にですがCO2削減や、宅配業者の人手不足問題に貢献できたりします。
置き配との違いは
ネットショッピングの利用者が増えたことで置き配というサービスが注目を浴びています。その名の通り、玄関前などの指定した場所に荷物を置いて配達することです。
宅配ボックスとの違いは何でしょうか。
・特別な設備がなくてもサービスを受けられる。
・荷物がそのまま置かれるため盗難の恐れがある。
・オートロック採用のマンションなどでは玄関前まで行けない場合がある。
置き配は物件の状況などによって利便性が左右されるサービスといえます。
また、荷物が濡れたり盗難が起こったりすると物件価値に悪い影響が出ることも。
より安全・確実に荷物を受け取りたいという要望に応えるためには宅配ボックスの導入が求められます。
宅配ボックス導入の注意点は?
物件価値向上のために宅配ボックスを導入するケースは非常に多いです。
インターネット回線やオートロックも入居者の人気が高い設備ですが、導入コストが高いことやランニングコストがかかってくることがネックとなってきます。
宅配ボックスは比較的簡単に既設住宅に後付け設置ができ、しかも全戸に恩恵がある設備として重宝されています。
しかし、宅配ボックスも種類によっては導入コストが高くなってしまったり、ランニングコストがかかってくるものがあるので物件に合わせた宅配ボックス選びが必要です。
そこで、ここからは宅配ボックスの種類についてご紹介します。
宅配ボックスの種類
アパートやマンションなどの集合住宅に設置する宅配ボックスは、大きく分けて機械式と電気式の2種類があります。
また、設置する場所によって屋内設置型と屋外設置型に分けられます。
機械式宅配ボックス
ダイヤル錠などで暗証番号を設定し、鍵をかけるタイプの宅配ボックス。
まず宅配業者が荷物を入れてから暗証番号を設定。そして荷物を入れた宅配ボックスと設定した暗証番号を不在票などの紙に記入しポストに投函するのが主な仕組み。
受け取る側はポストに投函された不在票を見て、荷物が入っている宅配ボックスと暗証番号を確認します。
・シンプルな構造で事前の設定などが不要なので、設置したらすぐに使える。
・固定するだけで設置できるものも多く、工事費が安い。場合によっては自分で設置できることも。
・電気を使わないので基本的にランニングコストがかからない。
・宅配業者が暗証番号の記入を間違えたり、暗証番号を書いた紙を紛失すると開けられなくなる。多くの場合はマスターキーが用意されているのでオーナーや管理会社が対応することになる。
・荷物が長期間取り出されずに放置されていても気付きにくい。
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電気式宅配ボックス
システムが電気的に制御されているタイプの宅配ボックス。タッチパネルやテンキーで解錠を行うものが多い。
ネットワークが繋がるタイプだと、宅配ボックスメーカーや管理会社が遠隔で管理することができます。
・セキュリティ性が高い。カードキーや顔認証、アプリ連携など第3者に解錠されにくい仕組みがあったり、入居者専用の暗証番号を設定出来るものもある。
・ネットワークが繋がるタイプなら遠隔で管理できる。子どもの閉じ込めや誤配などのトラブルを、タイムリーに解決することができる。
・荷物が長期間取り出されずに放置されていてもシステム管理により気付くことができる。
※商品によって機能には違いがあります。
・導入コストが高くなりがち。商品自体も高い傾向にあるが、電気配線工事やネットワーク回線工事などが必要になる場合もある。
・保守管理のコストがかかる。毎月の電気代はもちろん、外部業者に管理を委託すればその分の費用も掛かってくる。
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屋内設置型と屋外設置型
エントランスなどの屋内に設置することを想定して作られている屋内設置型宅配ボックスと、雨水を防ぐように設計されている屋外設置型宅配ボックス。
設置する場所によってこれらを選択する必要があります。
エントランスに十分なスペースがあるなら、どちらを選択しても問題ありません。
しかし既設の物件に後付け設置する場合は屋内にスペースがないことが多いのではないでしょうか。また、新築の物件でもエントランスが確保されておらず、屋外にしか設置スペースがない場合も。
その場合は屋外設置型の宅配ボックスを選択しましょう。
屋外設置型を選択する場合は防雨性能をしっかりチェックしてください。
屋外に設置できると書かれている商品でも、軒下のように雨が直接かからない場所にしか置けないものもあります。
雨が入りにくい構造になっているか、耐食性の高い素材を使っているかなどを確認すると良いでしょう。
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設置・施工方法
設置方法も事前に確認しましょう。
地面と壁で固定するタイプのものや壁面に埋め込むもの、独立設置型などがあります。
独立設置型なら地面にアンカー固定するだけで設置できるので、設置場所の自由度が広がります。
前述したように、電気式では電気配線工事やネットワーク回線工事が必要な場合もあります。
事前に設置を想定している場所を確認したうえで購入するようにしましょう。
宅配ボックスの必要な個数は?
必要な個数の考え方
宅配ボックスを導入するにあたって悩むのは「いったいどれくらいの数を用意すればいいのか?」ということだと思います。
少なすぎて入居者から不満が出てはいけないですし、かといって多すぎて使われなかったらもったいないですよね。
入居者がどうしてもすぐに荷物を取り出せない状況であったり、荷物を取り出すのを忘れてしまうこともあります。
そういった事情も考慮しながら設置数を考える必要があります。
宅配ボックスの個数目安
一般的には部屋数の30%~35%が目安と言われています。
10戸の集合住宅であれば3,4個、20戸の集合住宅であれば6~8個です。
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昨今のインターネットショッピングの増加数に対応するため、部屋数の40%くらい設置している物件も増えているようです。
後付けで設置できるタイプであれば、最初は少数の導入から始めて、使われている様子を見て追加することもできます。
必要な個数で迷われているなら、使用状況を見ながら増設するような運用を検討してみてください。
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宅配ボックスの機能(サイズ/捺印)
宅配ボックスのサイズ

▲荷物の大きさの一例
宅配ボックスには受け取れる荷物の大きさによって、さまざまなサイズがあります。
多くの段ボールは宅配100サイズ以下であることがほとんどです。
利用することが多い荷物の大きさを考えて宅配ボックスのサイズを選びましょう。
宅配〇〇サイズとは、段ボールの3辺の合計がその数字以下の荷物、という意味です。
一般的な宅配100サイズの荷物は幅315mm×奥行225mm×高さ395mm程度。
これは2L のペットボトル6本ケース程度の大きさです。
宅配80サイズの荷物は幅320mm×奥行230mm×高さ150mm程度。
雑貨や化粧品、書籍などの小さめの荷物が受け取れるサイズです。
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捺印装置
宅配ボックスで荷物を受け取るには捺印が必要となります。
これは確実に荷物を届けたという証であり、受け取る側と宅配業者でのトラブルを防ぐために規則が定められているのです。
一部の荷物は捺印が不要だったり、不在票を投函して捺印の代わりにすることがあるようですが、入居者に安心して利用してもらうためにも捺印装置の付いた宅配ボックスを選ぶと良いでしょう。
商品によって異なりますが、捺印装置には大きく分けて二つのタイプがあります。
宅配ボックスに装置として組み込まれているタイプと、印鑑を置く場所が付いているタイプです。
前者では受領証を差し込んでスイッチを押すことで捺印されるタイプが多いです。
後者では扉の内側に印鑑用の収納が付いていて、そこに印鑑がセットされています。
どちらのタイプも印鑑はシリアルナンバーの組み合わせとなっており、荷物の受領以外には使えないようになっています。
デザインの重要性
最近はホームステイジングといって、家具などを設置して暮らすイメージを想像させることで入居率を向上させる手法が注目を浴びています。
それだけ住居を探している人が見た目の印象も大切にしているということです。
物件外観も同じように、少しでもよく見せられるとより選ばれやすくなったり価値が高まったりするのではないでしょうか。
宅配ボックスはそれなりに大きな設備になるので、設置することで外観に影響を与えます。
せっかく宅配ボックスを導入するなら外観に影響を与えにくいものや、外観に調和するデザインを選ぶと良いでしょう。
集合住宅の資産価値を考えると、外観は重要な要素となってきます。
入居者を増やすための設備投資なので、ぜひデザインにも注目してください。
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まとめ
宅配ボックスは既設物件の価値を上げる費用対効果が高い選択肢です。
特に機械式の宅配ボックスは導入費用が安く抑えられ、ランニングコストもかからないため「空室対策のために設備投資をしたいけどあまり予算はかけられない」という方にはおススメです。
お持ちの物件に合わせて最適な宅配ボックス選びをしましょう!
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機械式の宅配ボックスならユニソンの「ポルタ」「フロリア」がおすすめです!
ユニソンの宅配ボックスは防雨設計で屋外に設置ができるタイプ。
独立設置型なので設置場所を自由に選びやすく、少数の導入から始めて後から増設することも可能です。
エクステリアメーカーのユニソンが開発した独立設置型・防雨設計の宅配ボックスについては、下記特設ページでご確認ください!