UNISON

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2020年入賞作品

集合住宅

優秀賞

評価ポイント

造園家・荻野氏より

造園家・荻野氏より

その土地のよい景観を敷地に取り込もうとしている点で評価しました。自転車置き場は雑多に見えやすいが、塀を起こして目隠しすることですっきりとした印象を与えている。また、塀の前に植栽のためにスリットを設けることで、建築に軽やかさを感じさせ、高い塀側には樹木を配して塀の高さを和らげている。周りの景観に圧迫感を与えないよう配置を奥に控えてある点も評価できる。足元はボリュームの出るグランドカバーを植栽することで雑草が目立ちにくくなる。集合住宅で課題となるメンテナンス面にも配慮がなされた植栽計画である。

応募者の声

計画地は元来、施主様が畑として利用されておりました。現地調査を兼ねて計画地を訪れた時に、最も印象に残ったのがその立地です。宝塚市、阪急今津線沿いで周囲に自然も多く、なにより計画地に沿っての桜並木がとても印象的でした。施主様との打合せが進み、外構計画においても桜並木をアプローチに取り入れたプランとなりました。植栽においても、奥様が植栽に造詣が深く、お手入れもご自身でされるとの事(賃貸物件では珍しく)で、私も楽しく配植計画をさせて頂きました。メインファサードの計画では、全面道路からの駐車場とアプローチが一体となっており、床素材を使い分けて歩車分離を提案しました。門塀や駐輪場等の構造物はアプローチ奥に配置して、桜並木を楽しめるように計画しました。費用面で、コストを抑える事が最も苦労しましたが、最終的にはお施主様のご理解が得られて、営業、建築設計、現場担当者の協力があってのこの受賞に繋がったと思います。ありがとうございました。