UNISON

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2020年入賞作品

ファサードガーデン

優秀賞

評価ポイント

造園家・荻野氏より

造園家・荻野氏より

駐車場4台分を土間コンクリートで仕上げてしまうと味気ない印象を与えてしまうが、緑化ブロックを採用することでファサードの緑視率を確保している。縦ラインに敷き込むことで玄関までの奥行き感を演出しており、玄関アプローチの両側に樹木を配していることで、木々の下をくぐっていく空間が心地よい空間を演出していると感じました。施主の要望に合わせて、条件をクリアしながらも植栽を諦めない庭づくりに提案力の高さを感じます。

応募者の声

緑をあきらめない。今回の作庭のコンセプトはそこに尽きる。
車4台と自転車を停めなければならないため敷地のほとんどが駐車スペースになってしまい緑の提案がほぼ不可能かと思いながらクライアントは相談にいらっしゃいました。「地面を緑化してみてはどうでしょうか?」の一言にクライアントの目が輝いた。
常に出入りする車の駐車スペースには芝リビオ、そして週末にしか動かない駐車スペースには砂利リビオをレイアウト。リビオは砂利を入れたり芝を植えたり中に入れるもので停めるものを変化させることが出来るすばらしい舗装材だと思う。交通量が非常に激しい立地条件の為、高い目隠しは必須となったが、隙間からわずかに見える「空」を緑でフレーミングして空と家とをつなげた。アプローチ、庭、デッキスペースも細かな隙間から緑で繋ぐ工夫を施しています。塀の前に50センチしか緑化スペースを取れなかったが透水性の高いリビオを使用することで植物にストレスなく実現することができた。もちろん自動灌水も芝用スプリンクラーと樹木用ドリップ式を併用することでお忙しいクライアントに純粋に植物を楽しんでいただけます。
忖度のないすばらしいコンテスト、今後とも続けて頂けるようお願い致します。