建築家・伊礼氏より

共有部分を街へもお裾分けして楽しい遊歩道となっています。外構デザインは「利他」的であるべきと思っているのでこの作品には強く惹かれました。それぞれの住まいの暮らしが遊歩道へ溢れ出してどこか懐かしく、豊かな空間となっています。

造園家・荻野氏より

土地の分筆の仕方、権利までを明確にしながら歩車分離をし、車から住民の安全を確保している。また視線の操作や照明もよく考えられています。建築とランドスケープの設計者が設計から販売まで携わることでできる、まちづくりだと思います。

この度は最優秀賞に選出頂きありがとうございます。
本プロジェクトは千葉県流山市おおかたの森の区画整理地内に建つ8邸の分譲住宅です。地役権による敷地の共有化で街の骨格状に園路のようなフットパスを設定し、歩車分離や多方向避難路等のレジリエンス、コモンアクセス設計によるコミュニティの自然醸成、石畳や木立ちによる景観形成など、ミニ開発ながら豊かな住環境を相互に創出するデザインを考案した街づくりです。その中でも特に重視したのはフットパスへの各住戸の「向け方」「開き方」で、そのため造作の門柱にはヴィコDBを採用し連続した各住戸のアプローチを印象的なものにすることで街並の統一感を演出しています。
今後もこのようなコミュニティをさりげなく創出するプロジェクトを展開していきます。