造園家・荻野氏より

建築に近づけた植栽が建築を柔らかく見せています。インターロッキング敷きの曲線がより奥行を感じ、アプローチがより美しく楽しいものになっています。

外構デザインとしては、オーナー様がRの優しいデザインを好まれており、門塀、舗装等、出来る限りRを取り入れたいと、ご要望がありました。舗装のRのレイアウトは、特殊な敷地形状を有効に活かすことを考え、入口から引き込まれるようなRの線を建物内まで延ばし、外構と建物の連続性や一体感を表現しました。納得が行くまで、手描きで何度も曲線を描き、施工図に反映して頂きました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　建物廻りやアプローチ沿いの植栽や自然石は、建物内外からの見え方を考慮し、美観上不要な設備機器を隠す役割も担っています。高木類については、オーナー様と一緒に圃場に足を運び、熱心に選ばれ、楽しい時間を共有させて頂きました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　共用スペースとして提案したサークルベンチは、時折オーナー様が訪れられた際に、緑を楽しむことができる場所として喜んで頂けました。
最後に、難しい敷地の中、丁寧に施工して頂いた工事関係者の皆様、弊社スタッフの皆様等。多くの方のご協力があっての今回の受賞となります。
本当にありがとうございました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今後も、オーナー様や、入居者様を始め、街並みにも自然や緑を寄与できる外構を提案し続けていきたいと思います。