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ミライクル2024年入賞作品
ミライクルオブザイヤー
ファサードガーデン
プライベートガーデン
マスターピース
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積水ハウス株式会社 大分支店 設計課 様
大分県大分市玉沢字小野田73番
積水ハウス株式会社大分支店
評価ポイント
建築家・伊礼氏より
建築家・伊礼氏より
やはりポイントは中庭=中間領域ですね。荻野さんと一緒に似たような仕事をいくつかやっていますが、やはり屋根は開けてしまいます。屋根を開けずして樹木が育っているのは、自動散水もされていますが、開口が大きいからでしょうね。光も取り入れることができて、屋根があっても植物が育つという可能性がすごく面白いと思います。
外から見ても、中から見てもすごく面白い空間になっています。
造園家・荻野氏より
造園家・荻野氏より
軒下の中間領域に積極的に緑を取り込んだ意欲的な作品で、樹木の配置、樹形の選定もよい。個人宅で、完全な軒下空間での植栽は施主の理解、熱意が無いとなかなか実現しないので、良い関係性を築きながら進行してきたことがうかがえる。外構も一部予算を抑えながらも、素材をシンプルに仕上げているので統一感が出ている。
応募者の声
中間領域の再考
この計画は施主の希望でもあり、建築設計、外構設計で計画段階より打合せを行い、新たな建築の構成と、中間領域を生み出す事に挑戦した計画でした。
建築地は閑静な住宅地、周囲は新旧建変わりが入り混じり、世代も様々な地域です。
建築は2階建の吹付仕上げ、この家には少し変わった中庭があります。
2階建物の屋根がかかり、2階正面、1階両側面のみ開口された中間領域です。
外構は石貼りのアプローチと、植栽、地産自然石、砂利、周囲は木製板塀で囲み、極力自然素材での計画とした。
中庭は通常ならデッキ、テラス等で仕上げる建築構成ですが、施主の強い新たな中間領域への挑戦への意向もあり、植栽と自然石、砂利での計画とした。
植栽は前庭と中庭で壁を挟み込む様に配植。特殊な空間構成の採光を考慮した配植計画を入念に行い、雨水の期待出来ない箇所は自動灌水で補う事としました。
この配植を行う事で、室内空間よりの景色の奥行きは倍増します。
出来た中庭は1階から見ても、2階から見ても、居心地のいい新たな空間構成となりました。
施主も想像以上の出来に満足され、友人や親族を呼んだり、地元は県外ですが、今年は初めて親を呼び、我が家で過ごしたいとの事でした。
今回の受賞は、お客様の挑戦する意欲と、ご理解があり、難しい計画を実現出来たのも、職方の協力があったからこそでありました。
これからも、先人の居心地の良い空間構成を学びつつ、新しい領域を創造できる様に励んでいきたいと思います。
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